2019年から日本市場に本格的に乗り込んできた中国のスマホメーカー、シャオミ。中国のメーカーはとにかくコスパに優れたスマホが多い印象があるけど、そのなかでも特にコスパに優れているなと感じるのがシャオミです。
とにかく安いのに性能が良い。
第1弾となった「mi note10」は価格の割に性能は良いんだけど、ちょっとお値段が高かったせいか、あんまり売れてなかった印象でした。
やっぱり中国のスマホに求めているのは、安い割に性能が良いってことなんだなと改めて認識。
シャオミもそれを学んでか、第2弾となる日本投入スマホはまさに「コスパモンスター」と呼ぶにふさわしい端末「Redmi Note9s」が登場しました。

スペック
項目 | スペック |
メーカー | シャオミ、英字:Xiaomi |
発売 | 2020年6月 |
価格 | 24800円(2020年6月22日、価格.com最安値) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 720G |
RAM | 4GB/6GB |
ROM | 64GB/128GB |
ディスプレイ | 6.67インチ、FHD、液晶 |
サイズ | 高さ:165.75mm 幅:76.68mm 厚さ:8.8mm 重量:209g |
リアカメラ | 4眼 ①広角4800万画素(メイン) ②超広角800万画素 ③マクロ500万画素 ④深度計測200万画素 |
フロントカメラ | 1眼、1600万画素 |
動画 | 4K/30fps 1080p/30fps,60fps 720p/30fps 1080pスロー/120fps 720pスロー/最大960fps |
バッテリー | 5020mAh |
指紋認証 | ○ |
顔認証 | ○ |
急速充電 | ○(18w急速充電) |
防水・防塵 | × |
DSDV | ○、SDカード併用可 |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac 2.4G Wi-Fi / 5G Wi-Fi 対応 |
Bluetooth | 5.0 |
おサイフケータイ | × |
ネットワーク | GSM: B2/3/5/8 WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 TDD LTE:B38/40/41 FDD LTE:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28 |
GPS | GPS/ A-GPS / Galileo/ GLONASS / Beidou |
センサー | Z軸リニア振動モーター/サイドマウント指紋センサー/ 距離センサー/画面内環境光センサー/加速度計/ジャイロスコープ/ 電子コンパス/赤外線ブラスター |
なぜ、コスパモンスターなのか。
なんといってもSocにスナドラ720Gを搭載していることでしょう。700番台はミドルハイに位置するSocで、スマホで行うおおよその処理を快適にこなしてくれます。
昨今は技術の進歩で廉価なスマホでも快適に使えるようになりましたが、今なお上位機種と下位機種で大きく差が出る部分があります。
それがグラフィック性能とカメラ性能です。
「Redmi Note9s」がコスパモンスターという一番の理由は、そのグラフィック性能とカメラ性能の両方において高い水準にあるからです。
それでいて値段は2万円台半ばだというのだから恐ろしいですよね。
処理性能がすごい!
スナドラ720Gを、スマホの性能を測るツールとして一般的な「Antutu」で見てみましょう。
総合点 | 約280000点 |
CPU | 約100000点 |
GPU | 約70000点 |
MEM | 約50000点 |
UX | 約56000点 |
なんと総合で28万点です!これって2万円台の価格帯のスマホの性能じゃないですよ。
2年くらい前なら10万円レベルのスマホの処理性能です。
iPhone8がだいたい33万点くらいなので、Socの処理性能だけみればかなり近い性能を誇っていることになります。
現在のハイエンドスマホは40万点オーバーがあたりまえですが、はっきり言ってそれは多くの人にとって過剰性能です。
それだけの性能を使用しなければ動作しないアプリっていうのはほとんどありません。アプリだって多くの人に使ってもらってなんぼの世界なので、高性能でなければ使えないっていうのは、自ら販路を狭めるようなものですからね。
さきほど性能差が出るといったグラフィック性能はGPUの項目です。
これが低いと主にゲームをした際にスムーズに動作しない、いわゆる「カクツキ」が発生します。
しかし、この端末は7万点ありますので多くのゲームを快適にこなせるでしょう。3Dゲームの最高画質となれば多少の遅延が発生する可能性はありますが、本当に一部だけと思っていただいて結構です。
カメラがすごい!(スペック上は)

カメラは4眼となっています。ちょっと前に2眼が出たなぁと思ったら、どんどん増えていきますね、スマホのカメラ。
この進化は、一眼レフなどでレンズを変えるのと一緒で、それぞれのカメラ(レンズ)で役割を分けることで多彩な使い方ができるようにするためです。
個人的には中途半端な性能のカメラをいっぱい搭載しないで、メインカメラの性能に注力した1眼にするか、その分値段を安くしてほしいなって思います。だって、いくつカメラがあってもほとんど一番キレイに映るカメラで撮影するでしょ。
あ、ポートレート撮影に必要な深度カメラは良いですけどね。
さて、「Redmi Note9s」のメインカメラは4800万画素という、超高画素カメラを搭載しています。
画素数が多ければキレイってわけでもないのですが、例えば撮った写真を拡大しても劣化が少なく、高画素な分だけ多くの情報を映しているのは間違いないです。
あと気になるのが「マクロカメラ」。
先ほど1眼で良いって言いましたが、マクロカメラはちょっと試してみたいなって思います。本当に拡大した写真が撮れるので、実は手軽に印象的な写真が撮れるのがマクロカメラの世界だと思っています。
カメラって、望遠もレンズを選びますが、マクロ(接写)もレンズを選ぶんですよね。本当にキレイに撮りたいってときはミラーレス一眼を使いますが、標準レンズでは思った以上に寄れないし、だからといって限定的な用途である接写に対して、高いレンズ代を出したくない。
そんなジレンマを解決してくれるマクロレンズの搭載は嬉しいですね。どっちかといえば望遠がトレンドなスマホですが、むしろマクロを充実させてほしいなと思います。
ひとつ心配なのは手振れ補正を搭載しているとの記載が見受けられないこと。
手振れ補正がないと静止画はまだしも、動画撮影時に大きな影響があります。特に廉価スマホは静止画はとにかく、動画性能が悪いものが多いです。
この「Redmi Note9s」は60fpsのフレームレートに対応するなど、スペック上も他の廉価スマホの上を行きますが、懸念があるとすれば動画性能ですね。
以上、「Redmi Note9s」でした。
2019年末に発売されてコスパ抜群と爆売れしている「OPPO RenoA」の上をいくコスパモンスターです。とりあえず、現時点で安くて性能の良いスマホを探しているといえばこれ一択と言って良いくらい、他のスマホを圧倒したコスパです。
実は私、2020年5月に楽天モバイルの1年無料キャンペーンに釣られて「OPPO RenoA」を購入したのですが、今なら「Redmi Note9s」を買います。